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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

亡命申請中の中国大富豪が暮らしているニューヨークのホテル

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「ザ・シェリー」

と言えば、ニューヨークのハイソサエティの方々のなかでは「ザ・シェリー・ネザーランド・ホテル」を指す。

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アッパーイーストサイドの五番街、セントラルパークを見おろす1927年開業の、この界隈に多い高級レジデンシャルホテルのひとつである。ホテルとしての客室数は50室と少ないが、レジデンスは165室あり、特に23階から最上階の38階はワンフロアに1室しかない豪華版。

こじんまりしたエントランス、エレベーターには白手袋をしたエレベーターボーイがいて「お帰りなさいませ、◯△様」と言わなくても階数を押してくれる。そんなホテルである。

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そこに一昨年、新しい住人が来た。

6750万ドル(約76億5千万円)という、「ザ・シェリー」の中でも最上級クラスのレジデンスを購入して暮らしているのは、中国の大富豪として知られる郭文貴(クオ・ウエンコイ)氏、50才。

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(上の写真は同氏のツイッターより)

不動産ビジネスで財をなし、2014年には中国の富豪ランキング「胡潤百富榜」で74位に入ったが、2015年にはアメリカに亡命し、以来、中国共産党の上層部などの腐敗疑惑ツイッターなどでガンガン暴露しているという、関係者にとってはかなり困った存在。今年の9月にはアメリカに対して正式に亡命を申請したが、まだ受理されていない。

さて、そのクオ氏の「ザ・シェリー」の18階の自宅に、先日、中国から”来客”があった、と10月22日付けのウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた。

同紙によると、クオ氏に対して、亡命申請を取り下げ、さっさと中国に帰国した方がよろしいかと・・・と数時間にわたって説得がなされたとのこと。

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その”お話し合い”って、こんな部屋で行われたのだろうか?

そして、ホテルのエレベーターボーイ、中国からの”客人”4名と一緒に18階まで上るまでの時間、いったいどんな気持ちだったのだろうか?

 

*「ザ・シェリーネザーランドホテル」の写真は同ホテルの公式サイトよりお借りしました。