ホテルのオーナーという立場は
世のお金持ちの心をいたくそそるもののようで
古今東西、お金を手にし、それなりの地位を得た人々は
その仕上げとでもいうように
ホテルを手に入れようとする。
そのホテルが由緒ある名門ホテルだったりすると
いうことはない。
かのトランプ大統領とて、
単なる不動産ディベロッパーではなく
ホテルのオーナーということが
イメージアップの助けになったと思われる。
さて、
「ラッフルズ」を傘下にもつアコーホテルズが
ロンドンの「ジ・オールド・ワー・オフィス」ビルを
「ラッフルズ」ブランドのホテルにすべく契約を結んだ。
1906年に建てられたこのビルは
かつてはウィンストン・チャーチル卿のオフィスもあった
由緒あるランドマーク的建物。
このビルを3億ポンド(約430億円)でポンと買ったオーナーとは
ロンドンに本社があるインド系コングロマリッド企業ヒンドゥージャ社。
その共同会長であるスリ&ゴピチャン・P・ヒンドゥージャ兄弟は
5月に発表された「サンデイ・タイムス・リッチ・リスト 2017」によると
英国で一番のお金持ち。
ちなみに、ロンドンの名門ホテル「リッツ」をはじめ
「クラリッジズ」「コノート」「バークレイ」のオーナーは
ロンドンの下町ウエストエンド出身で
一代で英国第15位のお金持ちにまで登りつめた
セルフメイドマンの双子、バークレイ兄弟。
さらに、ちなみに、
今回の「ジ・オールド・ワー・オフィス」の
契約交渉に当たったアコーホテルズの会長トーマス・バラック氏も
なかなか一筋縄ではいかぬお方。
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ホテルビジネス界とは、ジャングルの如し。