ここはボストン、ハーヴァード・スクエアの .....
なんて書いても
ちっとも不思議ではない空気感と佇まい。
実は、東京駅から歩いてわずか5分、
丸の内オフィス街の高層ビルの中にひっそりとある
「三菱一号館美術館」。
*上の写真は三菱一号館美術館の公式サイトからお借りしました。
かつては「一丁倫敦」とも呼ばれ
この界隈にも"風情"というものがあった。
しかし、ひとつ、またひとつと無粋なビルに建て替えられ
"風情"はまったくなくなった。
「丸の内一号館美術館」も
1894年、日本初のオフィスビルとして建てられたものの
1968年に取り壊されてしまった建物を
当時の設計図を元に復元したもの。
まったく新しく建て替えられたレプリカである。
別物といえば、まったく別物。
けれど、
ああ、ここがホテルだったら .....
つくづくそう思うような空間感覚、風情がここにはある。
そう思っていたら、
なんと英国人建築家のジョサイア・コンドルの作品だった。
あの、かつて鎌倉の由比ヶ浜海岸にあった
「鎌倉海浜ホテル」を設計した建築家である。
やっぱり
設計図に宿っている建築家の魂は
そこここの佇まいや気配に生きて残っているんだなぁ。
そんなことをしみじみと思いながら、
昨日から始まった
「レオナルド X ミケランジェロ展」を観てきた。
天才どうしのバトルがテーマのユニークな展覧会だ。