建物までこんな私道の坂道が続く
大きなお屋敷が多い鎌倉の高級住宅街でも
とりわけ広大な敷地
裏庭はこんなで、野外劇場も作れそう。
週末、母を伴い出かけたのは
5月15日にオープンしたばかりの
「鎌倉歴史文化交流館」。
展示内容に興味があったのではなく
この建物の設計を手がけたのが
建築家ノーマン・フォスター氏の事務所だったから。
フォスター氏が設計を手がけた
「Kamakura House」なる個人美術館が
鎌倉にあるというのを知り
すごーく気になって気になって
いつか探して見ようと思っていた。
フォスター氏のテームズ河に面したロンドンのオフィスは
まさに、ああ、ここがホテルだったら .....
という空間だったから。
↓
さて、フォスター氏のサイトによると
「Kamakura House」の
クライアント名は Mr. Kazuo Akao 。
仏像や美術品の個人コレクターである、とある。
はて、アカオさん、いったいどんな方なんだろう?
調べてみたら、旺文社の創業者・赤尾好夫の息子の一夫氏。
生前、自宅の前に個人美術館として建てていた建物を
没後、鎌倉市が博物館に。
うーん、正直いって、あんまりフォスター的な感じはしなかった。
もっとも、建物の2階は非公開だし
当初のプランから鎌倉市が博物館に改装するにあたり
かなり変えているようだが。
しかーし、このロケーション、この環境、
ホテルにしたらいいだろうな .... 。
そして、この日、
ひと休みする場所として選んだのは
鎌倉が誇るスタバとしてその筋(?)では有名な
スターバックス鎌倉御成店。
「フクちゃん」の漫画家・横山隆一氏の邸宅だったところで
庭のプールや藤棚はそのまま残っていて
アジアンリゾートのようなテラス席もある。
ああ、ここがホテルだったらいいのに .....
といつも思う。
店内もとにかくスケール感があって、気持ちよい空間。
希少なコーヒー豆を
目の前でハンドドリップで淹れてくれる
カウンター席もある。
この店の”通席”である奥のコーナー席に座り
「さっきのところも、ここも、気持ちがいいところだねぇ。
時々来てもいいね」と同行の母。
そういうところばかりを
わたしが選りすぐって連れて来ていることを、わかってない。
この後、足を伸ばしたのは鎌倉文学館。
元前田侯爵家の別邸だったところだが
敷地内の入り口にこんなトンネルを作るのは
「別邸」というものが
日常から非日常の世界に入っていくものだからなんだそう。
仲間に入れていただいている「鎌倉別荘地研究会」で学びました。
ちょうど庭園のバラが満開で
庭園ではコンサートを開催中。
ホント、
ああ、ここもホテルだったらいいのに ..... 。
鎌倉に欠けているもの、
それは、ホテルジャンキーたちが
そのためだけに来たくなるような
個性あるホテル。
もっと、ホテルを ..... 。