湖畔のきれいなリゾートの完成図…なのだが、これよりも、わたしが気になるのは、ここを作ろうとしている人は誰か。
その送り手である企業のひとりの人の顔(というか、その目つき)が気になって、気になってしかたなく、調べはじめた。
エイドリアン・ゼッカ氏が現在関わっている仕事については、昨日の本ブログ記事で書いたが、
そのなかのひとつが、中国企業の「Ahn Luh Hotels」。
「Co-founder of Ahn Luh」安麓の共同創業者として、このふたりが出ていた。
ゼッカ氏の上に位置取り、4倍くらいの顔の大きさで出ているのが、このお方。
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Mr.Duan Qiang。中国語版に切り替えてみると「段強」。
この段氏のなんともいえぬ目つきと肩のあたりに漂う雰囲気が、なんとなく気になって気になってしかたなく、調べてみたら、こんなのが出てきた。
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1956年北京市生まれの60才。物理学を専攻した後、清華大学という名門大学(USニューズ&ワールドレポートの世界大学ランキングでは、工学系でMITを抜いて世界1位)で経済学の博士号を取得。
1993年には「北京市人民政府副市長」。2012年7月3日には「当选为中国共产党北京市第十一届委员会委员」…よくわからないが、なんだかえらそうだ(どのくらいのえらさなのかは、わからないが)。
1998年からは、北京に本社があるホスピタリティー産業の会社、BTG Beijing Tourism Group 首旅集団 の会長をつとめている。
ふーん…と思いながら、もう一度、「Ahn Luh 」のサイトをあれこれ見ていたら、こんな写真を発見。
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第三回取締役会のときの記念写真のようだ。
で、ここで段氏のとなりに座る女性に目が惹きつけられた。
その圧倒的な存在感。となりの段氏が小さく見えま〜す、という感じ。ゼッカ氏もかすんでみえるくらい。
誰だろう? さっそく調査開始。けれど、わからない。頭の中に気になるランプを点灯したまま、そうそう、GHMホテルズのほうでは「Ahn Luh」についてどんなプレス発表をしているんだろう、と調べてみたら、2012年5月23付のプレスリリースに、こんなの発見。「Ahn Luh」と提携し共同で中国でホテル開発を行うという記事中に、一緒に仕事をする人物の名前が挙げられている。
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段氏とあつかいが同等に書かれているのが、「GOG創業者」の「Whitney Duan」なる人物。ホイットニー・デュアン? 女性のようだが…。
そこでハタと気づいた。もしかして、あの女性では?
GHMホテルズの日本語サイトには、「Duan Wei Hong」氏と書いてあった。
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さらに調べたら、出てきました、出てきました。
男性にはちょっと見には同一人物には見えないかもしれませんが、女の目ではわかります。同一人物。
GOG= Great Ocean Group 泰鸿集团を1996年に20代の若さで創業した一代目のセルフメイド・ウーマン。1968年天津市生まれの48才。南京理工大学でコンピューターサイエンスを学ぶ。推定資産は少なくとも5億9千万ドル、とある。
GOG グレート・オーシャン・グループは、サイトをみる限り不動産開発などを主たる業務としているようだが、中国財界では、2002年には中国4大保険会社の平安保険集団の株式3%を上場前に取得し、上場後に大金を手にしたことでも知られている。
「ニューヨークタイムズ」紙の2012年10月25日付の記事ですっぱぬかれた温家宝元首相の約27億ドルの蓄財疑惑記事のなかにも、彼女は重要人物として登場している。
なるほど…存在感が半端でないはずでした。
中国はいろいろある国につき、温家宝派ということは、今はけっこう生きづらい世の中かも…。
ところで、ええっと、何をしてたんだっけ…あ、そうそう、きょうはゼッカ氏の最近のお仕事仲間について書こうと思ってたんだった。
まあ、ともかく、こういう世界にいまゼッカ氏はいる、ということで…とペンを置こうとして、また、ハタと。
彼女の姓、Duan =段では?
ってことは、段強氏とは何か関係があるのだろうか?
また横道入っちゃいそう…。
P.S.1
やっぱりまだ気になって気になってしかたなく、「段」という姓は中国ではよくある名前なのかなぁと思って、「Baidu百科」の「中国姓氏人口排序」なるもので調べてみたら、中国では87番目に多い姓、つまり、それほど多くはない姓のようだ…。
P.S.2
Duan Wei Hongは中国語表記だと「段偉紅」。文革のときに生まれているので、当時多かった「紅」の文字を使っているのだろうか。ただ、「偉」を女の子につけるのはちょっと珍しいかも。…なんて、すっかり横道のさらにまた路地裏に入りこんでます…。
*一番上の写真、ならびにAhn Luh Hotels社関係の写真はすべて同社の公式サイトよりお借りしました。