ホテル界においては最高級ブランドのひとつ、
「ペニンシュラ・ホテル」のオーナー会社である
「香港上海ホテルズ」。
1886年創業の会社で
(A)
50%以上の株を創業家のカードゥリー・ファミリーが
保有していることでも知られているが、
今年に入ってから同社の株を買い集め、
ついには12%を保有する第2位の株主として浮上していたのが
シンガポールの富豪といわれる蔡華波氏(Chua Hwa Por)。
その蔡氏が、同社にわざわざ”お手紙”を出してニュースになった。
「12%の株を保有しているけれど、
敵対的買収のためではなくて、単なる投資のためです」と。
その目的は、本人に確認したわけではないので不明だが、
蔡華波氏の妻の名前が中国の超有力者の娘と同一であることから
いろいろ、いろいろ、憶測を呼んでいる。
7月に入ってから香港の中国語メディアで同氏の「香港上海ホテルズ」株購入の件が話題になりはじめたのだが、
【年僅32歲】わずか32歳
【新加坡神秘富商】シンガポールの謎に包まれた富裕ビジネスマン
中国語から推測できるその人物像は
わたしの興味をいたくそそっていた。
彗星のように現れた、小説の登場人物のようだ、と。
が、しかし、
香港の有力メディアの「サウス・チャイナ・モーニングポスト」紙が
この件について報じた直後に記事を撤回したりして何やら事情がありそう。
さて、英国植民地スタイルが売りのペニンシュラホテルのオーナー、
香港上海ホテルズの創業家のカードゥリー・ファミリーだが、
現在はマイケル・カードゥリー氏が会長をつとめている。
(B)
ホテル業は家業の一つに過ぎず、
グループ企業のドル箱には、
香港の75%の電力を供給する電力会社や
香港トラム(路面電車)などがある。
映画「慕情」のロケ舞台になったレパルス・ベイもそのひとつ。
(C)
「慕情」のセリフにこんなのがあった。
「北京の月はどこの月よりも大きいのよ」
*(A),(B),(C)の写真は香港上海ホテルズのサイトからおかりしました。