《スターウッド・キャピタルが中国の保険会社に20億ドル相当のホテルを売却した》
またまた中国の保険会社がスターウッドに大型出資するとの、10月18日付のウォールストリートジャーナル紙の記事。
スターウッド・キャピタルとは、そもそもスターウッドをグローバル・ホテルチェーンに育てあげたバリー・スターンリヒトの会社で、ホテル、不動産の投資会社。バリーは、「Wホテル」のコンセプトを作った人物でもある。彼のことはまた稿を改めて書こうと思うが、今回、同社が受けいれた出資金額は、20億ドル(約2100億円)で、40州にわたって280軒のホテルをカバーしている。
今年の春には安邦保険集団がスターウッドの買収でマリオットと競い合って大いに話題になり、本ブログでも記事をいくつか書いたが(あらためて見ると、わたしもずいぶんこだわって書いてましたね…)、
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すったもんだが、ありました。マリオットのスターウッド買収が決定!
二転三転四転…スターウッドの買収にこだわるチャイナマネーの謎
スターウッド買収をあきらめた安邦保険集団の謎
スターウッド買収騒動、戦いすんで日が暮れて
ホテル王をねらう男達の「借景」効果
ウォルドルフ=アストリア・ホテルが…またまた安邦保険集団が…。
安邦保険集団の次なるターゲットはインターコン?!
今回の”登場人物”ならぬ”登場会社”は、中国の4大保険会社のひとつといわれる「中国人寿保険」。どんな会社なのかなぁと思って、とりあえずウィキペディアで調べてみたら、
ふーん、楊超さんて人が会長なのか…と、ここに書いてある会社のサイトへ飛んでみた。
うわっとちょっと驚いたが、まあ、これは中国人向けの中国語のサイトだし。
英語のサイトはどうなってるんだろうと、そちらに飛んでみたら、
まあ、無難な可もなく不可もなくのつくり。で、そうそう、会長の楊超さんってどんな人なんだろうと、見てみたら、
ヤンさん、この人ね…と納得しかけて、ハッと気づいた。名前のMingsheng。
楊超の「超」だと、中国語の読みでは「Chao」のはず。
念のため、英語版のウィキペディアをチェックしてみたら、
あ、こっちは Chairman(会長)は、Yang Mingsheng になっているな…。
ということは、同じ「楊」という姓だけれど、別人なのかも。
しばらくいろいろ調べてたら、2011年5月9日付のダウ・ジョーンズ配信のこんな記事を発見。
《中国の保険監督当局である中国保険業監督管理委員会(CIRC)の袁力・主席補佐が2011年5月6日付で中国人寿の総裁に就任した。前総裁の楊超氏は引退する。この人事は社内発表されていない。》
うーん、なんだかよくわからないが、お国柄、いろいろわからないことがある会社のようだ。