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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

83才の母が「居心地がいい」とくつろぐホテル

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ほっとくと、どこでもすぐにくつろぐ母、83才。

初めて訪れた「ホテルオークラ東京」に到着3分後、すでにロビーですっかりくつろいでいる。

きょうはこちらのホテルで開催中の展覧会 ↓ を観にやってきた。

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ランチはチャイニーズの「桃花林」で。8月限定の「夏天小菜ランチコース」4200円を注文した。

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( ↑ 写真はホテルオークラ東京の公式サイトからお借りしました)

好き嫌いが激しく、それもこちらの想定を超えるため、事前にあれこれ考えても無駄なことはすでに経験済みなので、どう転んでも食べられるものがいくつかあるコースを選んだのだ。

 

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「この食器、かわいいねぇ」どうやら食器は気に入ってもらえたようだ…。

 

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たぶん食べないだろうと思ったフカヒレのスープだが、なんと「フカヒレは姿煮も食べる」んだそうで飲み干した。

 

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母いわく、世の中なかなか美味しい海老はないそうで、疑わしげにしげしげと見ながら食べた海老はどうやら合格したもよう。海老さん、よかったね、と言いたくなる。

 

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この店の人気料理のひとつで、まわりのテーブルでも注文する人が多い桃花林特製棒餃子は、別にどうってことがないようでコメントなし…。

 

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これはまず食べるだろうと思ったマーボー豆腐は「しょっぱすぎる」でチョン。卵炒飯は「おいしい」で合格。

店内は土曜のランチでもあり満席状態だったが、料理を食べおわったのを見計らってさっとお皿を下げ、タイミングよく次の料理を持ってくる。常に目配りしており、お茶もちょうどいい頃に注ぎ足していくサービスにも満足したようで「ちゃんと見てるんだね」。ハイ、貴女もちゃんと見てるんだね。だてに長生きはしていない。

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デザートのライチ入り杏仁豆腐は量もたっぷりだったが、母83才、ペロ〜リと完食して満足気。

それにしても私と同じ量を食べるのはなぜか? その食べた分のエネルギー量はいったいどこで消費されているのか、それが疑問だ。

食後はジャスミンティーを飲みながら、ベンチシートに寄りかかり、すっかりくつろいでいた。

展覧会をゆっくり観た後は、館内のコーヒーショップ「カメリア」でひと休み。

母はエクレアとコーヒーを、私はこの季節だけの「フレッシュ白桃のピーチメルバ」を注文。

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エクレアは「なんでカスタードクリームじゃないのかねぇ」と文句、もとい、意見を述べていたが、「コーヒーはおいしい」と。

 

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そして、ピーチメルバの桃と生クリームが「おいしい!」といたく気に入っていた。ウェイトレスに桃の産地を尋ねると「山梨産です」と即答。こちらも満席状態にもかかわらず店内全体にしっかり目配りが効いていて、母のマイペースな時間の流れにも寄り添ってくれるサービスにすっかり満足のようす。

こちらでもすっかりくつろぎながら、「このホテル、居心地がいいホテルだねぇ」。

ちなみに「ほら、あそこのホテルと比べると…」と比べられたのは「パレスホテル東京」…。「あそこ、サービス荒かったものねぇ」と。なぜかこういう記憶だけはしっかり残っている。

女子老い易いけれど、記憶去りがたし。