ホテルには、そこに一瞬でも身を置いた人たちの
魂のかけらが残っている。
なんていうとちょっとこわいけれど
わたしはそう信じている。
さて、いまアメリカで話題の人物、ジャレド・クシュナー氏。
トランプ大統領の娘の夫であり大統領上級顧問という側近だが
以前からわたしが気になっていた男のひとりだ。 ↓
7月24日、「ロシアンゲート」がらみで
上院情報委員会で非公開の証言を行い、
ロシアの当局者と昨年4回にわたり接触したことを認めた。
そのなかの一回、昨年4月27日に接触が行われたのが
ワシントンDCの「メイフラワーホテル」である。
ん? なんか聞いたことがあるホテルだな、
と思われた読者もいるかもしれない。
そう、コレです ↓
「ロシアン・ゲート」の登場人物のひとり、セッションズ米司法長官が
駐米ロシア大使とこのホテルで昨年3月に密会をしたと言われているものの
「ボクの記憶にはない」と本人は言い張っているが。
さて、クシュナー氏の件にもどると
その日、このホテルでは当時共和党の大統領候補だったトランプ氏が
外交戦略についてのスピーチを行うことになっていたそうだ。
派手好きのトランプ氏ならばグランドボールルームだったのだろうか?
クシュナー氏が駐米ロシア大使(当時)のセルゲイ・キスリャク氏と会い、
握手を交わしたのは「1分間にも満たない時間だった」とのことだが、
チャーチル元英国首相だの、
このホテルを愛して毎日ランチに通ってきたフーバー元FBI長官だのの
「魂」のかけらがそこここにさまよっている(とわたしは勝手に思っている)
こちらのホテルのこと。
「魂」のかけらたちはおとなしくしていたのだろうか。
「我々が恐れなければならないものは、ただひとつのみ。
恐れそのものである。」★
と、今ひたすら自分に向かってツイートしまくっているのは
もしかしたらトランプ大統領ご本人かも。
★1933年3月3日、フランクリン・D・ルーズベルト米大統領が大統領就任演説の前日、このホテルの776号室でしたためた演説の有名な一文です。
*「メイフラワーホテル」の写真は同ホテルの公式サイトよりお借りしました。