7月12日付のニューヨークタイムズ紙に
俳優でありNYの「グリニッジ・ホテル」のオーナーでもあるロバート・デ・ニーロ氏と、彼のビジネスパートナーで寿司職人からホテリエになったノブ・マツヒサ、こと松久信幸氏が、ホテルについておおいに語り合うという記事が出ていた。
ノブ松久氏は日本生まれの日本育ちの68才。
日本で寿司職人の修行をしたのち24才でペルーに渡り、
1987年にビバリーヒルズにレストラン「MATSUHISA」を開店。
店の顧客だったロバート・デ・ニーロに気に入られ
彼の出資で1994年、寿司レストラン「NOBU」を
ニューヨークのトライベッカに開店して成功。
レストランチェーンの「NOBU」も今や世界各地に30軒となった。
2013年にはデ・ニーロと共同経営で
「ノブ・ホテルズ」ブランドのホテルビジネスへ。
ラスヴェガスに第一号ホテル「ノブ・ホテル」をオープン。
カリフォルニアのマリブにオープンした旅館スタイルの
「ノブ・リョカン・マリブ」でも話題を呼んだが、
7月1日、ヨーロッパ初進出となるロンドンに
「ノブ・ホテル・ショアディッチ」をオープンした。
1年のうち10ヶ月は世界各地を旅して回っているという松久氏だが
彼がホテルに求めるものとは
「快適なベッドと広いバスルーム、大きなシャワーヘッド、iPhone のプラグがベッドの近くにあって欲しいし、大きい画面のテレビも」とのことだが、
↑ スリッパが草履なあたりに「和」をアピール。
↓ なんだかトランプ大統領が好きそうなゴールド使いのバスルーム…。
「なぜホテルビジネスに参入したのか?」
というニューヨークタイムズ紙の質問に対し、松久氏はこう答えている。
「ボブ(デ・ニーロ氏)のアイデアだ」
こうしてみると、
【元寿司職人のホテリエ ノブ松久】
をプロデュースしたのが、デ・ニーロ氏なのだろう。
ちなみにこちらのダイニングルームには
ノブ松久による「ホテルの朝食」があり
ベーグルを模したライスの上にサーモンをのせたものや
焼き鮭をトッピングしたトマトジュース入りのスクランブルエッグ丼など。
うーん、なんとなくデザインのポリシーが一貫していないような気がするのだが。
*「ノブ・ホテル・ショアディッチ」の写真は同ホテルの公式サイトより、松久氏の写真はNOBU HOTELSのサイトよりお借りしました。