ホテルも人と同じ、「あの頃が華だったよなぁ」という時代がある。
そのホテルがいちばん輝いていた時代。
シンガポールのラッフルズホテルが建て替えられ1992年に新生「ラッフルズ」として再オープンしたとき、リニューアルのモデルにしたのは1920〜30年代のこのホテルの黄金時代だっといわれる時代の姿。
さて、「帝国ホテル」にとって、それはいつだったのだろうか?
昨夜、毎年恒例のプレスレセプション「メディア関係の皆様との懇親会」が開かれた。
例年とちがっていたのは、旧帝国ホテル本館(ライト館)を設計したフランク・ロイド・ライト尽くしなところ。これでもかというくらいのライト攻め。
まず、招待状 ↓
会場ではバックスクリーンにライト館の姿が大きく映し出され、
ライトがデザインしたコーヒーカップやコーヒーポット、時計などが展示されている(いちばん上の写真)。
おみやげはライトのデザインモチーフが使われたグラスで、その包装箱もライト館。
館内でもライトのデザインモチーフは確かに見られる。
ライト館が一夜限り蘇ったような、まさに、ライト尽くしな夜だった。
しかし、ライト館時代にここにあったであろうと思われる"華"の「時間」は感じられないのだ。足りないものはなんなのだろうか?