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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

トランプ大統領の敵「ニューヨークタイムズ紙」が静か〜に狙っているもの

トランプ・ホテルのトランプ? あれは名前のトランプではなく、カードのトランプ!オルターナティヴ・トランプだぜ!

今にもそんな風にうそぶいてしまいそうな、もうほとんどなんでもあり状態のトランプ大統領。利益相反なんて、知ったことか。って感じだが、

でも、やっぱり、ロゴにこうして ↓ 入っていると…。

 

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トランプ大統領のビジネスを引き継いだ息子たち。ニューヨークタイムズ紙の2月18日付の記事では、トランプ大統領就任後に息子たちが行ったデュバイのゴルフ場オープニングにおいて、いかにデュバイ政府側が通常のビジネスマンに対するものを超える対応をしたかについて書いている。

このニューヨークタイムズ紙、トランプ大統領がもっとも目の仇にしているメディアのひとつ。

「フェイク・ニュース(偽ニュース)!」呼ばわりして「こんなもん廃刊しちまった方がいいぜ!」だの、ほとんど言いたい放題。

ふだんは誰でもわかりやすい単語を使って短いセンテンスで吠えているトランプ大統領だが、この時ばかりはねっちり ↓

 

(トランプ大統領の公式ツィッターより)

 

と、珍しく念の入った文章で、かつ執拗な物言いだった。

そしてついには、報道官による報道ブリーフィングからもニューヨークタイムズ紙を締め出してしまった。

うーん、よっぽどなにか痛いところを突かれているのだろうか…と逆に思ってしまうほど。

一方、受けて立つ側のニューヨークタイムズ紙といえば、トランプ大統領がヒートアップすればするほど、冷静な対応。

会社として正式な抗議は抗議としてやり、社説ではばっさりやりつつ、同時に、現場に配した記者たちが、トランプ大統領のファミリービジネスまわりの"不都合な事実"をたんねんに洗い出し、裏を取り、ひとつひとつ小さな事実を積み上げ、記事にしている。

たとえば、娘のイヴァンカのリカーライセンス問題。

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 そして、ワシントンのホワイトハウスのすぐご近所にあるホテル「トランプ・インターナショナル・ワシントン」が、

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トランプ政権の関係者、ならびに各国の政府関係者が、いかに懇意にして、ひんぱんに利用しているか、について、3月5日付の記事で書いている ↓

 

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財務長官のスティーヴン・マヌーチンなど、このホテルは「ワシントンにいるときの《home》だ」と言っており、

 

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(写真はマヌーチン氏のツイッターよりお借りしました)

 

先日、クウェートの駐米大使がこのホテルのプレジデンシャル・ルームでレセプションを開いたくだりでは、最後に一行空けた上で、

Mnuchin attended. マヌーチンも参加した》と短く書いている。

 

どれも地味な記事で、文調は淡々と事実を語っているだけだが、こうしてひとつひとつ事実を積み重ね、外堀を埋め、追い詰めていくのがアメリカのジャーナリズムの真骨頂。

ウォーターゲート事件ワシントンポスト紙がニクソン大統領を辞任に追い込んだときもそうだった。

 

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先日、パリからの帰国便で久しぶりに観たが、みんな若かった。

1976年といえば、トランプ大統領は31才。コモドア・ホテルを買収してリニューアルして「グランドハイアット・ホテル」としてオープンさせ、鼻高々だった頃だ。

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でも、 この時の問題は、今でも問題のようだ。