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このなんともイケイケどんどん風なホームページの会社は、中国の海航集団。これまでも本ブログでは何度か書いてきたが、「中国のハワイ」といわれる海南島をベースにしたHNAグループと呼ばれるコングロマリット企業で、中国第4位の航空会社である海南航空などを傘下に持っている。スターウッド買収の際にも、当初、名乗りをあげていた。
この会社が、ブラックストーン・グループから,ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスの株式の約25%を65億ドル(約6760億円)で取得。
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早速、10月24日付で同社のサイトでも、「HNAはヒルトンに戦略的投資を行った」とニュースを出した。
これによりブラックストーンの持ち株比率は約21%に下り、海航集団はヒルトンの筆頭株主となった。
ウォールストリート・ジャーナル紙は、「中国のHNAグループがヒルトンの25%の株式を買収」と第一報を打ち、
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その後、海航集団ならびにオーナーのチェン・フェン氏個人についてのより詳細な記事を出した。
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この海航集団、ウォルドルフ=アストリアを買収したり、スターウッド買収で世界のマリオットと競り合ったりした安邦保険集団の派手さの陰で、実は着々とホテル界で布石を打ってきている。この辺のことについては、本ブログの過去記事を読んでいただきたい。
ジョージ・ソロスを落とした男。
私の「気になる男リスト」
海航集団、次のターゲットはヴァージン・グループ
創業者の陳峰(チェン・フェン)氏、63才が、ホテル王を狙う男たちのなかでも私が気になっている男のひとりであることは前にも書いたが、
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今年の2月、ハーバードで行った講演では、自信たっぷりの口調でこう語っている。
「過去100年の間で、中国が何かものごとを決める力を持ったことがあっただろうか? 今、わたしは、決める機会を持っている」
*上の写真のうち(1),(2),(5)は、海航集団のサイトから、(3),(4)はWall Street Journal紙のサイトからお借りしました。