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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

ベッカム家の今年のヴァカンス先は「アマン・スヴェティ・ステファン」

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いまや家族全員の動向が注目されるようになったベッカム家の今年のヴァカンス先は、

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モンテネグロのスヴェティ・ステファン島。

いままではベッカム家のヴァカンスといえばモルディブやタークス&カイコスあたりが多かったが、今年はちょっと渋い感じ。

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ベッカム家の自宅があるロンドンから最寄りのドブロヴニク空港まで約3時間弱。

一家の滞在先は「アマン・スヴェティ・ステファン」です。

ああ、辺境のロケーションが多いアマンのホテルか・・・と思われるかもしれませんが、そもそもこの島をリゾートにと目をつけ、開発したのは、アマンではありません。

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⬆︎アマン傘下になるずっと前の1988年当時。ひなびた感があって今よりいい感じ。

 

このスヴェティ・ステファン島、もともとは15世紀にアドリア海に出没する海賊の侵略を防ぐための要塞としてつくられた島で、その後、ひなびた漁村となっていたのを、旧ユーゴスラビア時代に「これはセレブ向けのリゾートとしてイケる!」と目をつけた慧眼の人がいました。

そして、リゾートといっても普通の島リゾートではなく、石造りの中世の街並みがそのまま残る街並みも建物もすべてそのまま生かそう!

本土と隔絶されアクセスが悪いのを逆手にとって「徹底したプライバシー」を売り物にした超高級リゾートにしちゃおう!

こうして1960年にオープンした元祖「スヴェティ・ステファン」は

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ソフィア・ローレンをはじめパパラッチから逃れたいセレブや政財界人たちの隠れ家として愛されました。

わたしが初めて訪れた1980年代末には、ホテルジャンキーたちの間でも知る人ぞ知る「隠れ家」で、徹底したプライバシーを求める人々が世界各地から訪れていました。

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当時、島の突端には、定価がないヴィラがひとつありました。

別に豪華でもなんでもないヴィラでしたが、そこを指定するゲストは特別でした。

「お客様のご希望により料金を決めさせていただきます」

どの程度のプライバシー度とセキュリティー、サービス内容を求めるのか、ゲストの要望に応じてオーダーメイドでサービスを提供します、というシステムです。

「誰とも一切口をききたくない、あいさつもいらない、話しかけないでくれ」というようなリクエストも。

 

アマン傘下になってからはすっかり普通のリゾートになったようですが、ベッカム一家のみなさんに感想を聞いてみたいものです。