それは、B型。
「O型じゃないんですか?!」と驚く方も多いが、小誌「ホテルジャンキーズ」で連載していた「GM解剖」という企画で、ホテルのGM(ジェネラル・マネージャー 総支配人)のみなさん方に毎回、血液型をたずねた統計上の歴然とした結果である。
それはもう、圧倒的にB型の方が多くて、正直驚いたほど。
そこで、海外のホテルでもGMに会う度にたずねてみたが、外国人GMの方の場合でもやはりB型が多いのは同じだった。
B型、これすなわち、
マイペース、思い込みが激しい、気分屋、おだてに弱くうまく乗せれば木にのぼる、凝り性で好きなことはとことんのめりこみ周りが見えなくなることしばしば、楽天的で自分に都合よくものごとをとらえるので他人が落ち込むことでもケッセラセラ…。
みんな一緒の和を尊び、A型が多い日本では、離れて見ている分にはおもしろい人だけれど、直接自分が関わるのはちょっと避けたいな…などと言われている、B型。
しかし、物事にはすべて両面がある。
こうした性格は、よく言えば、おおらかかでくよくよ悩むことがない、(自分が楽しいのでがんばって意図しなくても)まわりに明るく楽しいオーラを発する、しがらみにとらわれず柔軟で自由な発想ができる…。
さて、ホテリエたちに、自嘲をもって言い伝えられている、ホテリエの仕事をあらわすこんな名言がある。
A hotelier must be a diplomat, a democrat, an autocrat, an acrobat and a doormat.
ホテリエとは、
外交官であり、
民主主義者であり、
独裁者であり、
軽業師であり、
そして、
ドアマットである。
B型でもなければ頭がおかしくなって、とてもつとまらないようなお仕事、
それが、ホテルのGMである。
ちなみにB型が多い職業はほかに、ゴルファーと建築家。
きのうの七里ガ浜。ゴルフのレッスンに向かう道すがら出会ったサンセットを眺めながら、うーん、ゴルフって、やっぱりわたしに向いてるのかも…と思った。
そう、わたしはB型です。