オバマ大統領が来日時に「すきやばし次郎」で安倍首相と寿司をつまんだエピソードはよく知られているが、ミシュランでの三ツ星店「すきやばし次郎」は、いまやグルメ界ではグローバル・ブランドとなっている。
その次郎さんの元で11年間修行した中澤大祐さんの「SUSHI NAKAZAWA」(本店ニューヨーク)の支店が、ワシントンD.C. の「トランプ・インターナショナル・ホテル・ワシントン」↓ に、
来夏オープンを予定しているという記事が、11/29付けのニューヨーク・タイムス紙に出ていた。
そんなわけで、はからずも、「すきやばし次郎」とトランプ次期米国大統領が ”スシ” を介してつながった、というか、つながっちゃった。
このホテルには、トランプ氏の長女イヴァンカ氏 ↓
の名前をつけた特別スイート「イヴァンカ・トランプ・スイート」なる部屋もあったりする(一番上の写真)。
安倍首相との面談にも同席していたイヴァンカ氏は大の日本通として知られており、「スシ、いいわね!」となったのかも…と思っていたら、実はこのホテル、入店交渉をしてきたほかの有名店との間でごたごたして訴訟沙汰になっているそうで、渡りに船だったのかも、ね。
このホテルに入ることになった「SUSHI NAKAZAWA」、シェフは中澤氏だが、オーナーは別にいる。
アレッサンドロ・ボルゴニョーネ氏 ↓ 35才。
ニューヨークでイタリアンレストランを経営するファミリーの出身。父親はシチリア島、母親はナポリ出身のイタリア系アメリカ人である。
すきやばし次郎さんのドキュメンタリー映画「 二郎は鮨の夢を見る」 ↓ は、
自称グルメ&スシ通のアメリカ人たちの間では必見といわれているが、ボルゴニョーネ氏、この映画を観て、「そうだ、スシ・レストランをやろう!」と思い立ったそうだ。
そして、映画にも登場していた次郎さんの弟子の寿司職人の中澤大祐さん、38才 ↓ が、
シアトルの有名寿司店「Shiro's」で働いているのを知り、「ニューヨークで一緒にやろう!」と説得し、2013年8月にニューヨークのウエスト・ヴィレッジに開いたのが「SUSHI NAKAZAWA」 ↓ 。
晴れてトランプ氏が第45代アメリカ大統領となったあかつきには、「きょうのランチは NAKAZAWA でスシでも食べるか」となるかも…。
*「トランプ・インターナショナル・ワシントン D.C.」の写真は同ホテルの公式サイトから、「SUSHI NAKAZAWA」の写真は同店の公式サイトからお借りしました。