「ウォールストリート・ジャーナル」紙を読んでいたら、バリ島のフォーシーズンズ・ジンバランベイやパリのジョルジュVなどのGM(総支配人)をつとめ、ホテルジャンキーたちの間ではよく知られていたクリス、クリストファー・ノートン氏が、スパ&フィットネス産業大手のエキノックス社が展開する新しいホテルブランドのCEOに就任するという記事が出ていた。クリス、転職、おめでとう!
1989年から四半世紀勤め上げたフォーシーズンズでは、スパの将来性に注目しチェーン全体の重要なビジネスとして育てた。
クリスに初めて会ったのはバリ島のフォーシーズンズ・ジンバランベイのGM時代だったが、温和で実直で誠実で真面目なタイプで、
口癖は、“We are dream makers."
(我々ホテルマンはドリーム・メーカー)
ホテルというものが根っから好きで、それゆえ、ホテルジャンキー心を解する人で、ホテルジャンキーたちの間ではとても評判がいいGMのひとりである。
クリスは、チューリッヒの名門ホテル「ボー・オ・ラック」で見習いとしてホテリエ人生をスタートし、毎朝4時起きで朝食の準備をした。その後、ホテリエ界における名門ホテル学校であるローザンヌのホテルスクールに通い、卒業した。だから、下積みも経験し、現場の気持ちもよくわかるという。
さて、クリスが手がけることになるエキノックス社の新しいホテルブランドの第1号ホテルは、ニューヨークのヘルズ・キッチン、チェルシーなどのハドソン河沿岸エリアで進められている「ハドソン・ヤード」再開発プロジェクトの一環として、2018年にオープン予定。スパ&フィットネスを目的として滞在するゲストのためのホテル、とのことで、こちらの方もホテルジャンキーとしてはおおいに楽しみだ。
台風一過。天気晴朗なれど波高し。
※上の顔写真はフォーシーズンズ・ホテルのサイトよりお借りしました。