37年前のきょう、
1981年3月30日14時27分、ワシントンのホテルの前で笑顔で手を振ったこの直後、レーガン米大統領は狙撃された。
防弾装備の大統領車に当たった銃弾がはねかえって大統領の心臓横をかすめて肺の奥深くにまで入り、大統領は緊急手術を受けることになったのだが、ここからがレーガン大統領が本領を発揮したところ。
駆けつけた妻のナンシーには
「弾をよけるの、忘れちゃったよ」
手術室に運ばれるストレッチャーの上で担当医に
「君たちは共和党員だといいんだが」
付き添いの看護婦には
「僕たちのこと、ナンシー(妻)は知ってるのかい?」
危機においてもユーモアを忘れないリーダーの姿にアメリカ国民は湧いた。
転んでもタダでは起きない、災い転じて福となす。
これができるからこそ、大統領にまでのぼりつめたのかも。
さて、この事件の舞台となったホテルとは、「ワシントン・ヒルトン」。
ちなみにこのホテル、2007年にはバスケットボールのスター選手マジック・ジョンソンも加わった投資会社によって買収された。
*「ワシントン・ヒルトン」の写真は同ホテルの公式サイトよりお借りしました。