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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

黄油蟹、ただこれを食べるために 〜「@香港の会」(4)

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これが噂の黄油蟹、イエロー・バター・クラブ。

食通たちの間では上海蟹より美味しいといわれている蟹です。

真夏の非常に短い期間にしか食べられないうえ、

いつから入荷するかも間際になるまでわからないため

香港観光庁でもなかなかPRできないというしろもの。 

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ポイントはこの蟹味噌の濃厚さ。

今回、ホテルジャンキーズクラブの「@香港の会」のきっかけはこの黄油蟹でした。

この蟹を食べたい!

ただそれだけのために、海を渡り、香港までやってきたメンバーは計9名。

 

「何しに香港に行くんですか?」

「蟹食べに」

「蟹って、ああ、上海蟹ですか」

「いえ、黄油蟹っていって、それはそれは美味しい蟹で・・・」

という問答を、おそらく何度となく繰り返したであろう皆さんたち、

「何をそんな酔狂なことを・・・」という世の中の視線には

すでにホテルジャンキーとして歩んできた人生で慣れています。

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実は、この「黄油蟹ディナー」の開催日である7月15日が

黄油蟹の今年の初入荷日。

それが決まったのは1週間ほど前のことでした。

今年はスタートが遅いらしく、

予約していた「ハーバーグランドホテル」のレストランのシェフからはギブアップのメールが届き、

ここだったら絶対大丈夫と言われていた「福臨門」からもノーの返事。

さて、どうしよう・・・と思っていたところに

まさに開催予定日に「初入荷決定!」の報。

 

が、喜びもつかの間、

初日に予約を受けるレストランは2店のみで

そのひとつ名門「福臨門」では蟹1杯が、

な、なんと、35000円!

ギョッとしたところで、

もうひとつの店 ↓ は、お値段もリーズナブルでホッ。こちらに決定。

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こうして晴れて「蟹ディナー」が決定するまで

蟹に振りまわされ奔走されてきたのは、

「@会」の世話人をつとめるOさん。

これまでも香港2回、バンコク、上海、台北などで開催された

クラブの「@会」を仕切ってきたベテラン世話人です。

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Oさんの晴れ晴れとした笑顔はそんなご苦労の結果です。

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黒一点の岡村さんは、前夜23時過ぎに着き、蟹ディナーの後すぐ帰国のため空港に向かうという、ただ「黄油蟹」を食べるためだけのために飛んできた方。

 

みなさん全身全霊で「黄油蟹」を味わいたのしんだあとは

「シャングリラ九龍」のロビーラウンジにてナイトキャップ

みなさんのこの満ちたりた穏やかな表情が満足度をもの語っています。

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蟹さん、ありがとう!