社会人になり仕事を始めて間もない頃
ついつい仕事優先で食事がおろそかになっていたとき
ある方に言われた。
「人間、一生のうちに食べられる食事の回数は限られている。
あと何回食べられるか考えてごらん」
考えてみた。
以来、一食、一食、大切にと心がけている。
ホテルも同じだ。
たとえ100才まで生きたとしても
泊まることができるホテルの数は限られている。
一生のうち、あと何軒のホテルに泊まれるのか?
それを思って以来、
ホテルチェーンのポイントに左右される
ホテル選びはきっぱり辞めた。
ついポイント5倍だの部屋のアップグレイド特典に惹かれて
別にとりたてて泊まりたくもないホテルに泊まるなんて
もったいない。
よくホテルジャンキーだというと
高級ホテルや有名ホテルにしか興味ないのだろうと言われるが、
わたしの場合、ちょっとちがう。
いろいろなタイプのホテルに興味がある。
古びたり、寂れたり、すたれてたりしているけれど
なんともいえないいい味出してる
「今や昔のさびれ系ホテル」にも愛おしさを感じるし、
その街らしさがしみこんだような
B級だけど活気にあふれ
地元の人たちが日常的に利用している
ローカルホテルなんかも好き。
そんなわけで
さあて、どのホテルにしようかな
と考えるとき
わたしの"灰色の脳細胞"(人様よりかなり少ないですけど)は
高速フル回転する。