「役得歓迎! 24時間営業」
「ここでトランプに賄賂を払ってね」
などと映写されたワシントンのトランプホテル。
世の中せまいと言うけれど
いったい、どこがどこと、どうつながっているのやら…。
サルコジ元仏大統領が
大手ホテルチェーンのアコーホテルズの
社外取締役に就任したことは
5/17付の本ブログでも書いたが ↓
サルコジ氏を同社に招きいれたのが
セバスチャン・バザン氏、55才。フランス人である。
アマンリゾーツの現オーナー(ついつい「現」を付けてしまうのは、これまでも頻繁にオーナーがかわったから)のドローニン氏とは同年代。
アコーホテルズの会長&CEOになったのは2013年8月のこと。
同年11月にはホテル運営と投資の2部門制を採用。
2015年7月に米仏など6カ国とイランとの間で核合意がなされるや
9月に今後のビジネス客需要を見込んで
西側ホテルグループとしては初のイラン進出。
12月にフェアモント・ラッフルズ・ホテルズ・インターナショナル(FRHI)の買収を発表。
2016年には民泊マーケットの将来性をみこんで
イギリスの高級民泊仲介サイト会社を買収。
なかなか目端がきき、決断力、行動力があるお方のよう。
ただ者ではないと思われる。
興味が湧いてその前の経歴を追って調べてみた。
1997年、不動産投資会社のコロニー・キャビタル社に入社、
コロニー・キャピタルのヨーロッパ支社の総責任者をつとめた、とある。
また、一時、サッカービジネスにも深く関わったことがあり
2006年、パリ・サン=ジェルマンFCの株主となった同社から派遣され
2009年からは同チームの代表もつとめた。
さて、わたしが気になって、気になって、気になってたのは、
このコロニー・キャピタルという会社。
創業者のエイドリアン・ゼッカーに替わって
一時、アマンリゾーツのオーナーとなったのが
本ブログにもすでに登場済みである ↓
アコーホテルズが2015年に買収した
ラッフルズとフェアモントも
そもそもはコロニー・キャピタル社が2006年に
サウジアラビアのアル・ワリード王子と共同で買収したもの。
そして、もうひとつ。
《トランプ支持者の大富豪3人衆》のひとりとしても有名。
大統領に「恩」はたっぷり売っていると思われる。
世の中ただのものはない。
トランプ大統領、5月末に初外遊として
サウジアラビア訪問を控えているようだが
お友だちたちにとっては
ビジネスチャンスなんだろうな、きっと。