最もふさわしい場所が たまたま 私のファミリーの所有するリゾートだった、という開き直りが、今回はできなかったトランプ大統領。
野党民主党やメディアから、大統領ファミリーを利する利益相反ではないかと批判を受け、G7サミットをマイアミのゴルフリゾート「ザ・トランプ・ナショナル・ドラール」で開催予定だったが、撤回した。
このゴルフリゾート、実は2016年に世界ゴルフ選手権のひとつキャデラック選手権を開催予定だったが、大統領就任前のトランプ氏が人種差別発言をしたのを嫌い、メキシコのコースで開催することに変更したことがある。それを聞いたトランプ氏、
I hope they have kidnapping insurance. 誘拐保険かけた方がいいぜ!
こんな侮辱の捨て台詞にメキシコ国民、大いに怒った、という経緯がある。
今回は撤回したが、こんな前科もある ↓
大統領就任前の2014年に買収したのが、英国スコットランドの全英オープンの開催地としても知られる名門ゴルフコース、ターンベリー。買収後、「トランプ・ターンベリー ラグジュアリーコレクションリゾート」と名称変更した。
昨年、公務である英国訪問中にこのゴルフリゾートに わざわざ 滞在した。
トランプ大統領の動向を報道する世界のメディアを通してその名前が宣伝されることになり、【赤字のゴルフリゾートのインフォマーシャル informercial である、と見る向きもある】と、この時も問題になった。
インフォマーシャルとは、広告用語でインフォメーションとコマーシャルを合わせたプロモーション方法のこと。
なにしろ、ゴルフビジネスはトランプ・ファミリーにとっては重要。
国のことよりも自分の「トランプ帝国」の方が大事と言われるトランプ大統領、すでに大統領をやめた後のビジネスことを考えているのかも。
トリッキーなコースに自ら引っかからないように…。