フランス人にとって
ヴァカンスをどこで過ごすかは
大切なテーマのひとつ。
それが「どこ」かによって
お互いに値踏みしているところもある。
さて、
「パリ・マッチ」誌によると、
マクロン氏が妻のブリジットさんとともに
昨年、夏のヴァカンスを過ごしたのは、
フランス南西部のビーチリゾート、
スペインとの国境に近い バスク地方
(下の地図の赤いマークのところ)
サルコジ前大統領がヴァカンスをすごした
地中海のコートダジュールほど華やかさはないが、
ここには、
ナポレオン3世の皇后ウジェニーの
夏の別荘として1854年に建てられた後、1893年にホテルとなり、
前世紀には英国をはじめ各国の王族たちも定宿とした
名門ホテル「オテル・デュ・パレ」がある。
もっとも、
マクロン夫妻が泊まったのはここではなく、
ブリジット夫人の実家が所有する別荘だったよう。
ちなみに、夫人の実家トロニュー家は、お金持ち。
ふたりの地元、フランス北部アミアンで
マカロンで有名なチョコレート菓子製造会社を経営している。
さて、冬休みだが、
どこで過ごしたのだろうか?
ふたりそろってブルージーンズに黒のトップスで
スキー場をバックに写っている写真を調べてみたら、
ピレネ山脈のスキーリゾート
スペイン国境に近く
こちらもアルプスの高級スキーリゾートのような華やぎはないが
ブリジット夫人の実家の別荘にも近く、
アルプスよりも近いこちらの方がなじみがあるのかも。
そして、クリスマス休暇。
ふたりがラブラブの姿をパパラッチされたのは、
このふたりだったら、たぶん訪れただろうなぁとおもったのは
1905年創業のリスボンのカフェ「a brasileira」。
文化人・知識人が集う老舗カフェだ。
ブリジット夫人が「まいった」のは、彼の知性だったそうなので。
ついでに、もうひとつ。
第1回投票直後にマクロン氏が
《パリの高級レストランで祝勝パーティーを開いたことで批判を浴びた》
と報道されたレストランとは、
パリ左岸の「 ラ・ロトンド」。
かつて文化人たちに愛された老舗ではあるけれど
高級レストランというより、カジュアルなブラッスリーかカフェ。
サルコジ前大統領が同じく祝勝パーティーで批判を浴びた
シャンゼリゼの「フーケッツ」に比べると
華やぎは欠きます…やはり。
*ホテルの写真はすべて「Hotel du Palais」の公式サイトよりお借りしました。