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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

橋に願いを When You Wish upon a Bridge

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 先日、ラウンドしてきた「イーグルポイント ゴルフクラブ」は

バブルの時代につくられたゴルフ場だ。

ここのオーナーのひとりで

ホテルジャンキーズクラブの会員でもある平田毅彦さんによると

上の写真の眼鏡橋だけで2千万円の費用がかかっているそう。

 

わたしの母方の祖父は橋の設計者である。

早生したため逢うことはかなわなかったが、

1冊の古ぼけた祖父のアルバムが残っている。

世界各地の橋がある風景

さまざまな角度からの橋の眺め

潜水夫、技手、棟梁から人夫のおばちゃんまで

橋づくりにかかわるさまざまな人々

すべて橋にまつわる写真ばかり。

祖父が橋をとりまく世界を

丸ごと愛していたことが伝わってくる。

  

この祖父と不思議なつながりを感じたことがある。

都心に住んでいた頃、早朝の隅田川沿いウォーキングが日課だったが

コースはいつも決まっていた。

ところがある朝、

いつもとは反対側に足が向かった。

築地市場前のあたりで

川沿いに真っ黒な人だかりがあらわれた。

その場に流れるなんともいえない厳粛な雰囲気も異様だ。

みんな下流の一点をみつめ、感極まったようす。

なんなんだろう?

 

www.youtube.com

コレだった。 

2020年開催の東京五輪のためにつくられた

「築地大橋」

環状2号線を築地市場から勝どき・晴海へとつなぐ橋

橋のアーチ部分は組み立てたものを

大型クレーン船で運んできて合体された。

その建築のクライマックスシーン 

”合体”の瞬間に出くわしたのだ。

クレーン船が橋梁に近づくと、

みんな一斉に敬礼、

帽子をとって胸に手をやり迎える人たちの

頬に涙が伝う。

 

ああ、祖父がどうしてもコレを見たかったんだな…

そう思った。

橋が大好きでやめられない橋ジャンキーのおじいちゃん。

この「橋」を「ホテル」に入れ替えると

わたしが出来上がる。