10月26日付のワシントン・ポスト紙の記事によると、トランプ大統領ファミリーが経営するワシントンの「トランプ・インターナショナル・ホテル」について、賃借権の売却を検討しているそうだ。
ホテルは120年ほど前に建てられた元郵便局の建物をリモデリングしたもので、建物のオーナーは連邦政府。トランプファミリー側が60年間の賃借権を得て、2016年、トランプ氏が大統領に当選した年にオープンした。
思い起こせば、このホテルのスタートも 稼ぎ時は逃すな!
5億ドル(約540億円)以上での売却を希望しているそうだが、リノベーションにかかった費用は2億ドルだから、差し引き3億ドル以上の利益をご希望のよう。
次男のエリック・トランプ氏は賃借権売却の理由として、「ホテルで儲けていると世間からずいぶんと批判されているのでぇ」と言っているらしいが、
何を今さら…。
今から3年前、本ブログでもこんな記事を書いた ↓
【連邦政府が所有する建物を、大統領ファミリーが所有するホテル会社にリースするのは法的に「利益相反」となる問題では?】
当時、アメリカではかなり大きな問題になった。
その後、トランプ氏が大統領に就任。
しかーし、2年前、連邦政府が出した結論は、
違法性はなし。
というわけで、以後、強気。
支離滅裂な言動で知られるトランプ大統領だが、一貫してブレないのが
「トランプ・ファースト」。
いろいろやり散らかした結果、収拾も難しくなってきたこの頃、
そろそろ手仕舞いした方が良さそう、と天性の勘が働いているのかも。
北朝鮮やらサウジアラビアやらコネもあちこちに出来たことだし、と。
値下がりする前に売り抜けろ!
トランプ流ビジネスの鉄則だ。