ホテルとゴルフの縁は深い。世界に名だたるリゾートホテルをあげていくと、そのなかには多くのゴルフリゾートが登場する。
そのひとつ、スコットランドの名門ゴルフリゾート「ターンベリー」は1906年開場の長い歴史を持ち、全英オープンの開催コースとしても有名。
実はここ、現在のオーナーはドナルド・トランプ氏。
2014年に買収後は「トランプ・ターンベリー ラグジュアリーコレクションリゾート」とトランプを冠した名前に名称を変更した。
2019年の全英オープンの会場として予定されていたが、トランプ氏の人種差別発言のため、はずされることになった。
また、アメリカのマイアミで所有するコース「ドラール」(現名称は、トランプ・ナショナル・ドラール)でも世界ゴルフ選手権のひとつキャデラック選手権を開催予定だったが、メキシコのコースで開催することに変更した。
これを知ったトランプ氏の発言は、
I hope they have kidnapping insurance.
(誘拐保険かけた方がいいぜ!)
とことん人種差別路線を貫いてブレないところがいかにもトランプ氏らしいが…。
トランプ氏、いつのまにかホテル界のみならずゴルフ界でも有数の地位を築いていた。
超つきの名門コースを中心にイギリス、アメリカ、デュバイなど世界各地でゴルフリゾートを着々と買収し、現在約20コースを所有していると言われている。
これまでゴルフ界にとって、トランプ氏はリーマンショック後に低迷していた業界の救世主的存在でもあった。
買収後は、必要な投資をいとわなかったから。前述のドラールは2012年に154億円でお買い上げした後、250億円かけて改修した。もっとも、クラブハウスも含めてすべてトランプ氏の趣味に合わせたものだ(いわゆるキンキラ系)。
どうやら、大統領選の行方がゴルフ界にもじんわりと影響してくるようだ。
※上の写真は「トランプ・ターンベリー ラグジュアリーコレクションリゾート」のサイトからお借りしました。