３月１３日付のワシントン・ポスト紙の記事によると、トランプ大統領が先週の土曜日、フロリダ州の別荘＆ゴルフリゾート「マール・ア・ラーゴ・クラブ」で食事を共にし、写真も一緒に撮影したりしたブラジルの広報担当長官が、帰国後、新型コロナウィルスに感染していたことがわかりました。
この広報担当長官氏、その時にトランプ大統領とくっついて並んで撮った写真（上の写真）をインスタにアップしたため、"濃厚接触"の動かぬ証拠になってしまいました。握手は当然しているでしょうね…。
「マール・ア・ラーゴ」はトランプ大統領の別荘でもありますが、「マール・ア・ラーゴ・クラブ」という会員制のクラブの宿泊施設やゴルフ場、スパなどもあるリゾートで、安倍首相も訪米時には泊まりトランプ大統領と一緒にゴルフをしたところです。
大統領の感染者との"濃厚接触"が判明したにもかかわらず、トランプ・インターナショナル・ホテル側からは公式声明が出されず、ホームページにも何も出ていません。
しかも、同紙の取材によると、この感染者が滞在中にホテルで働いていたスタッフたちに対してもなんら対処の指示はないまま、いつもどおり働いているんだそう。
さらには、今週末にホテルで予定されているトランプファミリー関係者による７００人規模のチャリティーランチョンのイベントは当初の予定どおり実施を予定していますが、すでにフロリダ州知事は住民に対して「州内で大勢の人々が集まるイベントは中止するか延期することを”強く” 要請する」としており、トランプ大統領の動向が問題視されています。
ちなみに、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、という理由で欧州からの入国を一時中止しましたが、なぜか感染者数では一部EU諸国を上回っているイギリスとアイルランドは除外されました。
この２カ国にはトランプ・ファミリーが所有する３つのゴルフリゾートがあり、そのせいでは…とワシントン・ポスト紙は勘ぐっていますが、トランプ大統領は就任来、ブレることなく「トランプ・ファミリー・ファースト」を貫いてきましたので、さもありなんというところかも。
それにしても、トランプ大統領、大丈夫なんでしょうか。
