ロビーに入った瞬間、こんなシーンに出会った。
早朝フライトのため前泊した「サンフランシスコ・エアポート・マリオット・ウォーターフロント」。空港に近くて便利だというだけの観点で選んだエアポート・ホテルだったので、まったくなんの期待もしていなかった。エントランスも素っ気ないし、モーテルに毛の生えたような感じが第一印象だった。
が、このシーンを目にし、あらためて第一印象だけでは人間もホテルもわからないものだと思った。
ホテルは海辺のウォークウェイに面して建ち、部屋の窓からは海越しに飛行機の離発着が見え、開放感あふれるリゾート感覚が味わえる。
サンフランシスコからニューヨークの時間に移る前の”踊り場”…ちょっとクールダウンして、サンフランシスコ色に染まった心とからだをニュートラルに調整しなおすにはぴったりのホテルだった。
想定外といえば、突然、「そうだ、恐竜見に行こう!」と思い立ち、アメリカ自然史博物館へ出かけた。
どうやら DINOSAURS というのがいるようだ。
こんな子供たちに混じって見学。
「ねぇ、ディノザウルスって、どこにいるの?」と尋ねたら、
一斉に「ちがうよー、ダイノソーだよー」と。
部屋に入りきらず、入り口からはみだしていた。
これまで恐竜なんて興味を持ったことなかったが、Wow! Exciting!!! とおもしろがる想定外の自分に出会った。私って、こんな面もあったんだ、と。
想定外といえば、この人も。
こんなチョコレートがレジ横で売っていたのでひとつおみやげ用に買おうと手を伸ばしたら、店員さんがさっと後ろに引っ込めた。
「それ、ひとつください」
「アタシ、売りたくないのよ、こんなもの!」とムッとした顔の店員さん。
「あのね、彼に投票するつもりはないの。ジョークで買いたいだけ」
というと、いやそうな顔してしぶしぶ売ってくれた。
でも、トランプ氏、当の本人こそ、こんな展開は想定外だったろうな…。