いまから9年前、2011年に公開された映画「コンテイジョン」(スティーヴン・ソダーバーグ監督)がいまの新型コロナウィルスの感染拡大状況をおそろしいくらい予言していたと話題になっている。
*以下、ネタバレあり
中国で発生した新型のウィルスはまたたく間に世界中に感染するのだが
最後のシーン「1日目」で明かされる感染経路は以下のとおり。
発生源と思われるのは中国のジャングルに生息していたコウモリらしき野生動物
→飼育されているブタがコウモリが落としたモノを食べる
→そのブタがカジノホテルに納品され、シェフが調理
→ブタを調理中のシェフがレストランのホールから呼ばれ、エプロンで拭っただけの手でゲストと握手
このシェフと握手したゲストが第一号感染者で、彼女は香港出張からアメリカに帰国後、発症して死亡する。
のちにカジノの監視カメラを解析した結果、感染者の隣でゲームをしていた日本人ゲストの他、彼女が賭けたチップを触ったディーラーや他のゲストに加えて、こんなシーンも感染経路としてクローズアップされている。
・感染者のオーダーを耳を近づけて聞くウェイター
・感染者が触ったグラスを下げるウェイター
・感染者のクレジットカードを受け取るウェイトレス
・そのウェイトレスが触る支払い用のタッチパネル
そして、こんなホテルシーンも。
(c)WarnersBros.Pictures
疾病予防センターの専門官の女性も調査中に感染してしまうのだが(のちに死亡)、滞在中のホテルで自分の感染を知るやすぐにしたことは、ホテルの自室に24時間以内にルームサービスやハウスキーピングなどで出入りしたホテルスタッフの連絡先のリストアップの指示だった。
そういえば、オーストラリアのホテルで感染してかなり苦しんだらしいトム・ハンクス夫妻、
この映画、どんな気持ちで観たのだろうか?
劇中で専門官が語る新型ウィルスから身を守る方法は
「Don't touch, don't talk
接触しないこと、話さないこと」
ホテルジャンキーのホテルでのお楽しみは、しばらく封印となりそうだ。