先月末、12年に一度の「大酉の市」を見に浅草の鷲神社に行ってきた。
上野駅でタクシーに乗る前にまずやったこと、それは「鷲神社」の読み方チェック。なんとなーく勘がはたらき「わし」とは読まないような気がしたからだ。
駅員さんに聞いたところ、若い駅員さんたち数人が雁首そろえて「ええ〜っ、ワカンない」「ワシ神社、かな…?」。ひとりの若者が奥に一人で座っているお姉さま風の女性駅員さんのところに行っておそるおそる「あのぉ、お客さんに聞かれてるんすけどぉ、コレ、なんて読むんすか?」。
「オオトリっ!」
書類から目も上げず、きっぱりなお姉さま。
ざっと見ていちばん威勢が良さそうなお店で一つ買い求めると、みんな集まってきて円陣を組み、「では、三本締めで行かせていただきます! いよぉーっ!」と手拍子で景気づけをしてくれた。いいねぇ、いいねぇ、こういうニッポンの文化。
こんなのもあれば
こんなのもありで
熊手とひとくちにいってもバリエーションがすごいの、なんの。驚いた。
こんなすごいニッポンの文化そして技、ホテルの世界に活かせないものだろうか?
ホテルジャンキーの世界では「今や昔のサビレ系」認定されるだろう浅草の老舗喫茶店でチョコレートパフェを食べながら、つくづく考えた。