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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

駅を見る、ただそれだけのために泊まりたい。

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どこか遠くの知らない街へ行きたい…。

子供の頃からそんな願望が強いせいか、旅することが仕事にもなる(と言えば言えないこともない)こんなことをやっている。

ステーションホテル、エアポートホテルといった類のホテルに妙に心が惹かれるのもそのせいかもしれない。成田空港が出来て間もない頃、飛行機の発着が目の前で見られるホテルにわざわざ泊まりに行ったこともある。

 パリと結ぶユーロスターの発着駅でもあるロンドンのセント・パンクラス駅の構内にホテル「セント・パンクラスルネッサンス」がオープンした。もともと駅構内にあったものの、老朽化して放っておかれた旧ステーションホテルを10年間かけて修復しリモデリングしたそうだ。

ホテルの写真を見ているうちに、私が目をグググっと惹かれたのは、上の写真の部屋。部屋の窓からは駅構内が見下ろせる。1日中、窓辺に張りついていても飽きないだろう、私の場合は。

ゴシック様式とやらのクラシックな駅で、元はタクシー乗り場だったところがラウンジになっていてアフタヌーンティーもできるそうなので、ロンドンに行ったらぜひ訪れてみてください。駅構内に面したホテルの窓からじっと見下ろしている人がいたら、それは私かも…。

ちなみに、羽田国際空港にもエアポートホテルがある。国際線旅客ターミナルにある「ロイヤルパークホテル ザ 羽田」で、ここのGM(総支配人)は、今はなき「ホテル西洋銀座」の最後のGMだった戸張浩幸さん。戸張さんとは親しくおつきあいさせていただいているが、戸張さんのお話はいつ聞いても笑い転げるほどおもしろい。

このホテルのレストラン&バー「TAILWIND 」では、早朝5時から朝食(和洋ビュッフェ2,500円)が食べられる。海外へ旅立つ前のひととき…幸せな時間のひとつ…を、これからの旅に思いをはせながら、ゆったりとした気分で過ごせるのでおすすめ。こちらのホテル、ホテルエントランスは出発ロビー内。レストランはホテルの入り口の外側にある。

 

*写真は、「セント・パンスラス・ルネッサンスホテル」のサイトからお借りしました。