むかし、むかし、「キャピトル東急ホテル」というホテルがありました。
いまの「ザ・キャピトルホテル東急」の建て替え前の前身ホテルです。
そこには「ケヤキグリル」というメインダイニングがあり、料理はもちろんのこと、ゲストに食事の時間をとことん楽しんでもらおうというサービス精神に富んだ"ケヤキ流" サービスは、世界各国から訪れるVIPたちにも愛されていました。
通常はランチとディナーしか営業していませんでしたが、
「ケヤキがホテルジャンキーのために作る朝食をぜひ食べてみたい!」
とわたしたちホテルジャンキーは熱望しました。
その期待に応えてくださり実現したのが、2005年3月12日の "一朝" 限りのスペシャル・ブレックファストでした。
ホテルの朝食とはこうあってほしい!とホテルジャンキーが願うことが、これでもかと現実になった、まさに夢のような朝食で、
メインはシェフの特製「エッグベネディクト トリュフ風味のオランデーズソース ホワイトアスパラガス添え」
その他はビュッフェ形式で「フルーツトマトとモッツァレラチーズのサラダ グリーンアスパラガス ヴィネグレットソース」春野菜、
「人参のポタージュスープ」、「自家製コンフィチュール(ジャム)」2種類、
焼きたての「クロワッサン・蕎麦粉のカンパーニュ等」3〜4種類、
フレッシュジュース「苺の香草風味・日向夏の蜂蜜入り」の2種類、その他、「ハッシュドポテト コーンとセロリが入ったガレット風」など。実はメニュー表に書いてなかったものもたくさん並んでいて、それはそれは壮観でした。
ホテルジャンキーズクラブのメンバーたちは歓声をあげながらこの「ケヤキの朝食」を楽しんだものです。
今春で創立22年目のホテルジャンキーズクラブの朝食会のなかでもひときわ強く印象に残る朝食でした。
この「夢の朝食」を共に考え、作ってくださったのが、「ケヤキグリル」のシェフだった安里優治さんです(14年前、朝食会で料理説明をする安里さん)。
この安里さんに、先日、取材で、久しぶりに再会しました!
一瞬のうちに、あの時の朝食の「時間」がよみがえり、なんだか戦友に再会したようで、とてもうれしかったです。
この朝食会に参加したクラブの古くからのメンバーSさんが探して送ってくれたのが、上記の写真です。Sさん、ありがとう!