アジフライと刺身1品付き定食を頼んだら、ドンと外のテーブルに置かれた丼飯。
こちらのデフォルト盛りだ。
「おんたまですから」と卵を指さされたわたしは「?」だったが
常連客が慣れたようにコンと割って丼にのせたのをみて、「温泉卵」であることを知った。ここの卵の"デフォルト"の出し方らしい。
お刺身が超新鮮であることも"デフォルト"、なのはうれしい。
店先のテラス席(路上席ともいう)からみると、前方にみえるのっぽのヤシの木並木が違和感ありあり。
左手に行くと
そこは鎌倉と逗子にはさまれた小坪漁港
背たけは高いけれど貧相な(ごめなさい!)椰子の並木の方に行くと
そこは逗子マリーナ
1971年に開業したマリーナで、のちのセゾングループが開発したが、バブルの崩壊とともに2001年に事業主の西洋環境開発が倒産。不動産投資会社のリビエラファシリティーズが買収し、現在はリビエラ・グループがオーナー。
ここでは木の"デフォルト"は椰子らしく、いたるところに椰子の木が植えられているのですが、地元の人に聞くと椰子には土壌が合わないらしく生育がいまいち・・・。
ちなみに、ここは鎌倉霊園造成工事の残土を使った造成地。
リゾートというより、団地みたい・・・というのが正直な実感。
なんか「さびれ系」の匂いがするなぁと思いながら歩いているうちに
海に突き当たった。由比ヶ浜が向こうに見える。
目の前に道はない。
もどって公道に出てトンネル抜けてふつうに行くのが"デフォルト"な行き方(生き方、ともいう)。
で、行けるところまで行こうホトトギス、"デフォルト"破りな生き方のわたしは、道なき道を行く行き方(生き方)を選んだ。
護岸に沿って、岩登り、飛び石の飛び渡り、壁這い。
なんとかこっち側にたどり着きましたが、
あらためて海の向こうに逗子マリーナを望みながら、つくづく思う。
海外には同じようなロケーションでもっと素晴らしいリゾートがたくさんあるのに。
ああ、もったいないなぁ、と。