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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

312分の1に当たらないことを祈るしかないのか?「事件」その後のホテル(その1)

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「リッツカールトン香港」で事件が起きたのは1月14日、日曜日の朝8:30。

ホテルではいつもより遅めの朝食をとるゲストがレストランに集まりはじめる頃。香港一の高層ホテルで眺望絶佳で知られるこのホテル、眼下にヴィクトリアハーバーをみおろしながら、コーヒーの香りが漂う店内でゆったりとくつろいだ時間をすごしていたゲストも多かったにちがいない。

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そんなとき、ホテリエとしては悪夢中の悪夢、ホテルとしては絶対に避けたい惨事が客室で起きていた。

スイートルームに滞在していた韓国人ゲストが一家無理心中をはかったのだ。6才の息子と妻を13センチのセラミックナイフで殺し、自分も死のうとして血だらけになっていたところを、警察と部屋に飛びこんできたホテルのスタッフに発見された・・・。

報告を受けたGM(総支配人)は呪ったにちがいない、なぜ、なぜ、その前に訪れていたマカオのホテルでしてくれなかったのか、と。

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そして、わたしたちゲスト側の大いなる疑問。

その部屋って、事件の後はどうなるの?

客室数312室のうちの1室・・・ほとぼりさめたら普通に販売されちゃうの?

この事件について、小誌「ホテルジャンキーズ」で「香港レポート」を連載している香港在住の中里さんが次号のコラムでも取り上げ、そんな疑問を投げかけていましたので、さっそく知り合いのホテルマンに聞いてみました。

その結果は、次の記事(その2)に続きます。

 

*写真は「リッツカールトン香港」に昨年7月泊まったホテルジャンキーズクラブの岡村さん

chifumimurase.hateblo.jp

がそのときに撮影したものです。