ニューヨークで開催中のテニス全米オープンでともにベスト8入りした錦織圭選手と大坂なおみ選手。
二人のお泊まりのホテルは「ザ・キタノ・ホテル」。
↓ 安倍首相も昨年の訪米の際にお泊まりだったホテルです。
錦織選手は常々、「キタノ・ホテル」がNYの定宿であることを語り、ホテルの公式サイトにも登場していますが
今回もキタノホテルのドアマンとツーショットで【僕のNYのマイホーム】とインスタグラムでも発信しています。
どんな部屋にお泊まりかは不明ですが、
ひと昔前の時代の雰囲気が漂うスタンダードのタイプの方が落ち着くか、それともエグゼクティブ・スイートの方がお好みか、どちらでしょうね。
従来は有名選手が泊まるホテル名は追っかけファンを避けるために明らかにされないというのが常識でしたが、今は逆。選手たちがインスタグラムなどSNSで積極的にPRしています。
たとえばスペインのガルビネ・ムルグサ選手は
「ザ・ピエール」にお泊まりで
【自分の家にいるような気分だわ@NYのピエール】
【マンハッタンのわたしの小さなオアシスよ@NYのピエール】
などインスタグラムで発信。ホテルとしてはいいPR。
一方、ホテル側が積極的にPRに使うこんなケースもあります。
今年の仏オープンの男子ダブルス覇者のピエール-ユーグ・エルベール選手とニコラ・マユ選手は
「ザ・クイン」にお泊まりですが、2室は無料、2室は格安レートで(有名選手の場合、コーチやトレーナー、セラピストなども帯同するため)。
ホテル側はもちろん、メリットあってのこと。彼らの滞在を公表してPRし、さらに全米オープン期間中は1泊1995ドルで「滞在中、もしかしたら当ホテルに泊まっている有名選手に会えるかも・・・」なんていう特別宿泊プランを売り出しています。
ホテルによっては、カクテルパーティーや朝食の際に「ちょっとだけ顔出してもらいたい」という条件のところも。
単にどこのホテルでもいいということではなく、選手のモチベーションを高めるため、高等戦術をつかうマネージャーも。
オーストラリアのニック・キリオス選手のマネージャーは、「都会のエネルギーが大好きな」彼の好みを考え「W タイムズスクエア」を選んだそう。なかなかホテルの使い方をわかってますね。
さて、こうした選手たちとホテルとの関係について、9月2日付のニューヨークタイムス紙が記事を書いていますが、選手サイドは「ホテルにとっても、我々にとっても、お互いにメリットがある"ウィンウィン"だ」と言っているのに対して、ホテル協会の方ではなんらかのガイドラインが必要では・・・との意見も。
*「ザ・キタノ・ホテル」「ザ・ピエール」「ザ・クイン」「W タイムズスクエア」の写真はそれぞれの公式サイトより、錦織圭選手とGarbiñe Muguruza選手の写真は両氏のインスタグラムよりお借りしました。