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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

84才の母との「母娘旅行」のホテル選び@札幌

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84才の母との札幌旅行にあたり

ホテルをどこにするか、いろいろ、いろいろ、考えた。

母にとっては2年前まで生涯のほとんどを過ごした土地。

そして、なにしろ文句が多い・・・もとい、率直な意見が多い。

熟考のすえ選んだのは、地元きっての老舗ホテル「札幌グランドホテル」。

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今ではアップルパイが名物だそうで、ビュッフェ朝食でも出ていたが、和食レストランの和朝食にもデザートにアップルパイがついてた。

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しかーし、北海道といえば観光客がおおいに期待するであろう焼き魚が、銀鮭だった。

地元民にとってはもっとも格下のサケで、サケが好物だった亡き父などは食べなかったしろもの。

母からはさっそくひと言、「なーんだ銀鮭かぁ。安く売ってるのだねぇ」。

ハイ、すみません。

 

その昔、札幌で中華といえばグランドホテルが有名だったのでランチに行ってみた。

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「あ、今の人(ウェイトレス)、お茶注ぐとき、ちゃんと位置変えて(右から)注いでたね」

と母が気づいたように、しっかりしたサービスがスタッフ全員に徹底。とても気持ちよく食事ができた。

 

なによりもこのホテルにしてよかったのはロケーションの良さだ。

一番上の写真の北海道庁までは徒歩1分。

下の時計台までも5分ほど。

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札幌駅とはこんな広々とした地下歩道でつながっている。

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朝、緑が多い北海道庁のあたりを散歩したあと、赤レンガテラスの地下のカフェで、出勤する人たちを眺めながら朝食したり、なんていうことも気軽にできた。

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コーンスープ付きのモーニングセット580円。

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朝食のあとは母が大好きな「雑踏」に頭からつっこんで出勤ラッシュの札幌駅へ。

母のアイヌ刺繍の先生の遺作が駅のコンコースに飾られているのをチェック。ガラスにホコリがついてるので、掃除してください、関係者の方。

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そして、館内にはロビーをはじめパブリックスペースには常に十分なスタッフが配されており、母を置いて外出するときにも安心だった。

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 ピープルウォッチング好きの母はエレベーターホールの椅子に座って観察を楽しんでいたらしい。変なおばあさんにじぃーっと見られたみなさん、ごめんなさい。

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そんなわけで、ホテルのおかげで84才の母連れ旅行が安心して楽しめた。

 

ホテル選び、特にうるさい母親との「母娘旅行」にとってはとても大切です。