ホテルのルームキィーが
ずしりと重く大きなものから
持ち歩けるほど軽く小さなものになり
薄いプラスティックのカードキィーになり
ただかざすだけでよくなった今、
次は
スマホがルームキィーがわり
というのがホテル界の新しい潮流だ。
ヒルトンホテルズではグーグルと組み
スマホひとつで
ホテルに滞在している間、
スタッフと一言も口をきかずとも
ほとんどすべてのことが済ませられる
そんなシステムを開発した。
チェックインの前に
空いている部屋が表示された画面を見て
ルームアサイン(部屋決め)は自分でやり
デジタルキィーでエレベーターのセキュリティもクリアし
レセプションで行列に並んで手続きすることなくチェックイン。
ルームサービスのオーダー、
レストランのメニューの事前オーダーもOK。
極端にいえば、
誰とも、ひと言も話さず、ホテルステイができてしまう。
ホテルで好みの部屋にしてもらうため
事前リクエストの文面に知恵を絞ったり、
チェックインの際には
ルームアサインの鍵を握るレセプショニストとの
やりとりを楽しみつつ交渉する .....
そんなホテルジャンキーならでの楽しみのひとつが
消えようとしている。
いつか、こういう日が来るとは思っていた。
が、ちょっとさびしい。
特に「ひとり泊まり」の時の
ホテルのルームキィーというのは
単なる部屋の鍵ではなく
心の中にある「わたしの部屋」を開ける鍵だったから。
*写真は「think with Google.com」よりお借りしました。