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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

銀座で「ホテル」を感じる場所

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今日は朝から夜まで銀座界隈でお仕事。

有楽町のビックカメラで待ちあわせをしたのだが、この感じ、この匂いというか混沌雑然とした感じ、中国返還前の香港の九龍にかつてあった「ハイアットリージェンシー香港」の裏通り側(表通り側ではない)のあたりの感じにちょっと似ている。

なんてことを考えながら、築地まで歩き、フレンチレストラン「C'est Chouette」で打ち合わせ。 

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この店、ビルの2階にあって入りにくいこともあるが、近くにいた時も一度も入ったことがなかったのだが、先日、旧キャピトル東急の最後のGMをつとめた太田さんの元部下の方に連れて行っていただき、オーソドックスなフランス料理の料理風とリーズナブルさにすっかり気に入った。

きょうは1980円の前菜・メイン・コーヒーのコースにデザートを別料金でプラスした。

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ふたつに割ると中から湯気があがるほど熱々に温められた全粒粉のパンからはじまり、サラダ、前菜(お皿が届くなり「あっ、おいしそう!」とパクパク食べてしまい、写真撮るの忘れちゃいましたが)、メイン(わたしは好物のクスクス、一番上の写真です)、デザートに添えられたフルーツにいたるまで、何を食べてもしみじみおいしかった。手抜きがまったくない。

昨今のフレンチ界にありがちな、シェフのこれでどうだっ!的な技術に走ったり奇をてらったものではなく、きわめてオーソドックスな普通の料理。

ああ、この感じ、アントワープあたりのシックなプチホテルの1階に入っている、地元の人々もおいしいものを食べたいときに食事に訪れるようなビストロの感じ。 

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そして、お次は銀座のアップルストア

どうしてここにくると心ワクワク楽しくなるのだろう? というこの感じは、デザインホテル。 それも、国籍も性別も年齢も越え、センスとテイストを同じにする人々が集まるようなホテル。

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 仕事の合間に映画「ジャッキー」を観たが、ホテルシーンがひとつもなくちょっと残念。

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帰途、電車の下からホームを見上げながら、ホテルの楽しみのひとつである「見たり、見られたり」のうち、わたしの場合、「見る」方が好きだな、と思う。