先日、はずみで横須賀まで行ってしまったとき ↓
ホテルでもらってきた横須賀観光マップ。デスクの前に貼って、ときどき眺めているのだが、「長井の朝市」というのがどうも気になって、気になって仕方ない。
わたしが反応する言葉のひとつに、「朝市」というのがある。世界各地、旅先で朝市があると聞けば、必ず行く。
というわけで、長井港の一つ手前の佐島港までは踏破し、
その先の油壺にも行ったことがあるのだが、間にある長井港が未踏の地として残っている。
逗子駅前の魚屋さんにはいつも「長井産」と書いた魚が並んでいるし、わたしの頭のなかで「長井」の2文字は日増しに大きくなっていた。
たまたまきょうが月に一度の「長井の朝市」の開催日ということもあり、もう辛抱たまらん…という感じで、今朝早起きして出かけた。
初めてのところに出かけたときは、まずとにかく端まで歩く。何も考えないでひたすら歩いてみる。
港の端から端までもくもくと歩いた。
もしかして、これかなぁ…朝市らしきものはすぐにみつけた。店内をのぞいてみたが、鎌倉の魚屋さんとあんまり変わらない品揃え。なぜか愛知県産の魚や冷凍のエビなんかも並んでいたりして、うーん、ちょっとちがうんだな、これが。という感じ。
まさか、これだけってことはないよなぁ…とかすかな期待とふくらむ疑惑を胸に、歩く、歩く、端の端まで。長井港はこれまでで一番規模は大きいかもしれない。
しかーし、何もない。
漁船はたくさん係留されていたし、
漁網もそこらにたくさん転がっている。
漁に使う浮きなんかも、無造作にそこここに置いてある。
なのに、朝市、わたしが勝手にイメージしていた、朝獲れの新鮮な魚がいっぱい並び、威勢がいい声が飛び交い、楽しくにぎやかな朝市は、ない。
いちおう、もう何もないと98%確信したものの、残る2%の「まさかこんなところにこんなものが!」なことがあるとあとですごく悔しいので、いちおう反対側のなんにもなさそうな方向も端まで歩いてみることにした。
これが遠かった…。
見えるのは、海に浮かぶ定置網の浮きと海苔漁の仕掛けだけ。
海に面した堤防の上の遊歩道は、向かい風の冷たい強風にあおられ、吹き飛ばされそうになりながら、30分ほどもよろよろ歩いただろうか。
途中、これはアゲインストの強風のなかでゴルフするときの状況と同じだ!と気づき、エアでスイングしてみたり。
ようするに、なんにもない海辺の堤防だったのだ。
対岸に佐島マリーナが見える。先日、雨ですぐに撤退してきてしまったので、再訪してみようか。
と思ってバス停まで歩いて行ったら、目の前に「三崎東岡」行きのバスが来た。
そうだ、三崎港、行こう!
というか、
もうどこへでも、流れ流れて、行ってしまえ!な気分でバスに飛び乗り、三崎港へ。
ここには「昭和」の時間がありました。
この続きはまた、あらためて。