毎日少しずつでもコツコツやること、やり続けることが大事、と子供のころ教えられたが、闘いでもそれは同じ。
たとえ一発の当たりは小さくても、チャンスあらばジャブを繰り出し、一歩でも足を前に踏み出す。
トランプ大統領に喧嘩を売られて買ったニューヨークタイムズ紙、街に放たれた記者たちが、日々、ネタを拾ってきては記事を書いている。
大きな当たりはなくても、ひとつひとつネタを拾い上げては、記事を書く。
こういうコツコツ型って、トランプ大統領のような派手なストレートを打ちまくるタイプはたぶん苦手だろうな、とわたしは密かに思っているのだが。ボクシングでもジャブが効いてくるのは、後になってからだ。
さて、3月9日付けの記事はこうだ。
《ワシントンのレストランがトランプをアンフェアなホテル競争で訴えた》
ワシントンの【トランプ大統領が就任前に所有していたが、就任後は「利益相反」を問われたためしぶしぶ息子たちに所有権を譲ったことになっている】ホテル「トランプ・インターナショナル」…前置きが長いが…
このホテルが、トランプの名前ゆえに大流行りでワシントンの既存のレストランがお客を奪われて被害を被っているということで、レストラン側がトランプ大統領を訴えた。
いわく、
ワシントンでは、トランプ政権におもねるためやご機嫌とりで、とにかく、トランプの名前ゆえに同ホテルを利用する人が多く、既存のレストランではお客を取られて売り上げが減っているが、そんなのずるいではないか。
せめて、大統領就任中は、ホテルの名前からトランプの名前をはずすか、クローズするかなりしてくれよ、というのが訴えの内容。
そもそもこのホテルについては連邦政府所有の旧ポスト・オフィスの土地と建物を借りて建てられたゆえ、すでに連邦政府からも「利益相反」ゆえ善処せよという通知がトランプ大統領のところに届いている。
これに関してトランプ大統領がずっと言い続けているのは、「ビジネスは息子たちに譲ったんだからぁ、「利益相反」とかもう関係ないだろがっ!」。
でもでも、
スパの名前は、
貴方のお嬢さんで、ジャレド・クシュナー大統領上級顧問の奥さまですけど。
記事のなかで思わず笑ってしまったくだりは、トランプにかかる説明部分で、
《ニューヨークの不動産屋であり、リアリティテレビのスターであり、1月に大統領になった人》
という言い方しているところ。
こういう意地をつっつくようなインテリのいじわる、ニューヨークタイムズ、大の得意です。
コレ読んだら、トランプ大統領、頭から湯気出して怒るだろうなぁ。
*「トランプ・インターナショナル・ワシントンDC」の写真は同ホテルの公式サイトからお借りしました。