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ホテルジャンキー村瀬千文とホテルにまつわるヒト・モノ・コト

「サムスン劇場」にみる韓国ドラマのリアリティー

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「そんなドラマのような話はない」と世の中ではよく言うが、

「ドラマであったということは、実際にあることなんだな」

というのが韓国…というのが、韓国ドラマを見てきたわたしの実感である。

ついに、あの韓国のロイヤルファミリーとも言われるサムスンのトップ逮捕か?!とさんざん盛りあげた韓国メディアの報道を見ながら、ドラマの場合だと、ぎりぎり最後の最後に逆転、逮捕回避となるんだけどなぁ、と思っていたら、実際に今回もそうなっちゃった…。
財閥系の登場人物が、一般庶民を見下してゴミのように邪険に扱い、暴言のみならず殴ったり蹴ったりなんかもやりたい放題というシーンも韓国ドラマにはよくあるのだが、これまた「ナッツリターン事件」(ハンジン・グループ)の際に、実にリアリティーあることが判明した。

そういえば、数年前、飲み屋で息子を殴られた報復として、いわゆるそうした関係の「専門家」を雇って殴り返しに行った、バカ息子の親父的な財閥トップ(ハンファ・グループ)もいたっけな。

そう、実にリアリティあるのが、韓国ドラマである。

2013年放映の韓国SBSのテレビドラマ「黄金の帝国」は、いわゆる財閥ファミリーもののひとつだが、韓国の財閥ファミリーの日常や彼らのものの考え方とともに、財閥と検察とのずぶずぶの関係が描かれている。

安いお弁当を食べながら長時間きびしく尋問されているはずの財閥トップが、実際には豪華な応接室でへいこらする検察トップを前に飲み食いしながら談笑して時間つぶししてた…なんていう韓国ドラマもあったな…。

みんなリアリティーあることなんだろう、きっと。

韓国ドラマは、ホテルが舞台になっているものが非常に多い。ホテルにまつわるドラマを探していたとき、財閥とかお金持ちはイコール、ホテルのオーナーという設定があまりにも多いのに驚いたことがある。

こうしたドラマで、ホテルのロビーやレストランなどのパブリックスペースで、ホテルオーナー一族が庶民に乱暴狼藉をはたらくシーンがよくあるのだが、これもリアリティーあることなのだろうか…?と韓国のホテルに泊まる度に思う。

近いようで遠い国である。