次期アメリカ大統領就任までの日が近づいているトランプ氏、次々と世界各地から各界の大物たちが面会を乞うてきて、お忙しい日々を過ごしているようだ。
気分はすっかり大物だろう(勝手に推測)。
が、しかし、大統領になることはいいことばかりではない。
女性スキャンダルも、ビジネスがらみのもめごとも、大統領選挙中に民主党が重箱の隅の隅までつついてくれたから身辺整理もそろそろ終わりかと思っていたら、先日、連邦政府の不動産を管理している米国連邦調達庁から一通のレターが届いた。
その内容とは、大統領に就任する前に、今年の9月に首都ワシントンD・C・にオープンしたばかりのホテル「トランプ・インターナショナル・ワシントンD・C・」の土地建物のリース契約を解消するように、というもの。
このホテル、19世紀に建てられ郵便局として使われていた歴史的建物をリモデリングしたものだが、土地建物の所有者は連邦政府で、2013年に米国連邦調達庁がトランプ・オーガニゼーションと60年間で1億8000万ドル(約212億円)のリース契約を結んだ。そのため大統領職とは「利益相反行為」とみなされる、というのが契約解消通達の理由。
ホワイトハウスにも近いし、あれこれ便利に使えると思って、娘のイヴァンカに当初予定したのより2年も早くオープンさせたのに、なんてこった! こらっ、弁護士たち、高い金払ってるんだから、何かうまい方法考えろっ!
というのが今のトランプ氏の心境だろうか(勝手に推測)。
せっかくクリスマスツリーも飾ったのに…。
*「Trump International Washington D.C.」の写真は同ホテルの公式サイトよりお借りしました。